写真のライティング②
「ライトバリエーションとライティングバリエーション」
※前記事はこっち → 「写真のライティング①」
今回は「ライトバリエーションとライティングバリエーション」について考えてみることにします。
この2つ、何が違うのかという感じですが、ライトの置き方からみたのが、ライトバリエーション。被写体への光の当たり方からみたのが、ライティングバリエーションという感じでしょうか。
この2つにどんなバリエーションがあるかを、今回は考えてみましょう。
①ライトバリエーションの種類
・フロントライト
被写体の正面方向からライトを当てる。
被写体の立体感が出にくく平面的。
・プレーンライト
被写体の左右どちらか斜め45度方向からライトを当てる。
ハイライトとシャドーが適度に出て、立体感が出る。
・サイドライト
被写体の左右どちらか真横からライトを当てる。
・レンブラント
被写体の左右どちらか斜め45度かつ上方45度からライトを当てる。
被写体の明暗がはっきりし印象的。
・バックライト
被写体の後方からライトを当てる。
被写体の境界を描出し、ラインライトと呼ばれることもある。
・トップライト
被写体の真上からライトを当てる。
フラットな光となる。
・フットライト
被写体の足元からライトを当てる。
1灯で利用すると、お化けライトになるw
フィルインライトとして利用すると効果的なこともある。
②ライティングバリエーションの種類(ライティングパターンとバリエーション)
【ライティングパターン】
・バタフライライティング
被写体の正面情報にライトを設置。
鼻の影が真下に落ちる。
・ループライティング
バタフライライティングから、ライトを左右どちらかに少し移動。
・レンブラントライティング
被写体の左右どちらか45度かつ上方(下方でも言うがあまり使わない)45度の位置にライトを設置。
影ができ。立体感が強調される。ほほのハイライトが逆三角形となる。
・スプリットライティング
被写体の真横にライトを設置。ライトが当たった側は明るく、反対側は影となる。
【ライティングバリエーション】
・ブロードライト
被写体から見て、カメラと同方向側にライトを設置。
ハイライトの面積が広い。
・ショートライト
被写体から見て、カメラと反対方向にライトを設置。
シャドーの面積が広い。
・ブロードレンブラント
レンブラントライティングで、被写体から見て、カメラと同方向側にライトを設置。
ハイライトの面積が広い。
・ショートレンブラント
レンブラントライティングで、被写体から見て、カメラと反対方向にライトを設置。
シャドーの面積が広い。
こんな感じでしょうか。
言葉で書くとわかり難いような気もしますね。
ライティングは、基本となる形があるのを知ったら、あとは実戦あるのみじゃないかなと思います。
いろいろ試して、撮りたいイメージに合わせたセッティングがすぐできるようになっておくといいと思いますね~